DADAPUTÌAはパレルモでデザインされたブランドであり、アートをデザインする、現代性と伝統の融合を基本理念としています。

このブランドは、デザイナー兼建築家であるエルネスト・グラディティとフランチェスカ・フェラーラの「アート、歴史、デザイン、さらに自分の文化背景を統合して、独自の物語と魂を持つ唯一無二のファッションアイテムを創りたい」という思いから誕生しました。

「DADA」は「Designing-Art-Dress-Architecture」の頭文字を取り、ブランドの哲学を表現しています。アート、ファッション、建築の要素が共存するDADAPUTÌAのプロジェクトや製品には、こうした理念が息づいています。同時に、「DADAPUTÌA」は「DADA」と「PUTÌA」を組み合わせた言葉でもあります。

「PUTÌA」はシチリア語で「シチリアの店」を意味し、シチリアの大衆文化における実在する重要な存在です。過去において、「PUTÌA」は靴職人や仕立て屋などの小さな店を指し、単なる売買の場ではなく、商人と客が気軽に会話を交わす親しみやすい空間でもありました。

私たちのスタジオ兼ショールームは、故郷であるシチリア・パレルモにあります。ここで私たちは企画、デザイン、新素材のテストを行い、製品を展示しています。DADAPUTÌAの製品は、ファッションの中にアートが漂い、デザインが伝統と融合することで、歴史と現代性が交差する独自の世界を生み出します。品質への探求を追求しながら、DADAPUTÌAは常に新たな可能性を模索し続けています。

ブランドは2016年にシチリア州パレルモにて初のスタジオ兼ショールームを開設しました。創設以来、国内外のさまざまな展示会に参加しており、2017年9月にはミラノで開催されたレザーグッズおよびファッションアクセサリーを対象とした世界最大級の国際イベント「MIPEL 112」、同年11月には日本最大のファッション業界見本市「FASHION WORLD TOKYO」、さらに韓国での「MIPEL LEATHER GOODS SHOWROOM」に出展しました。これらのイベントを通じて、ブランドはプレスおよびバイヤーから広く高い評価を得ました。

また、「MIPEL 112」では、アンディ・ウォーホルとポップアートに着想を得た限定版バッグの制作コンテストに選出され、写真展 「INSIDE OUT: MIPEL MEETS WARHOL」 に参加しました。

厳選された審査員団により、DADAPUTÌAがデザインした「Butterfly」バッグが最も象徴的な20作品の一つとして選ばれ、1カ月間展示されました。2018年には、2月11日から14日にかけて開催された「MIPEL 113」冬季展に出展し、再び「SCENARIO」エリアに選出されました。「SCENARIO」エリアは、創造性、革新性、研究開発に優れた新進気鋭のブランドや企業に向けた特別なステージとして位置付けられています。

当ブランドでは、芸術やシチリアの象徴的なモチーフからインスピレーションを受け、アクセサリーの新しいデザインや限定版のテーマコレクションを周期的に発表しています。

シチリアは、私たちの故郷であり、歴史上さまざまな支配を受けてきた地でもあります。そのため、私たちにとって尽きることのないインスピレーションの源となっています。デザインの一般的な概念に応えつつ、伝統に根ざした文化的背景から生まれる創造性を統合し、歴史・芸術的要素を色濃く反映した唯一無二の作品へと昇華させています。

私たちのデザインの着想は、歴史、芸術、伝統、そして建築的な素材への情熱から生まれます。DADAPUTÌAにとって、芸術は中心的な存在であり、シュルレアリスムやキュビズムの要素を取り入れた作品においては、建築や自然との関係性の中で常に人間の姿が表現されています。また、アールデコやアールヌーヴォーといった様式の影響を受けながら、イスラム様式からゴシック、ロマネスク、そしてテクノモダンに至るまで、多様な建築様式からインスピレーションを得ています。